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第十二話 「荒れるチラシ」

「令和らくご改造計画」

#3

 では「チラシはAIに作らせれば良いではないか」と言われると、それも現状(令和8年7月現在)では、また違った問題をはらんでいる。

 あまりにAIで作った感が丸出しでは、それはそれで、ネガティブな印象を与えることがある。今のAIでは、まだそこを自然に処理できるかというと怪しい。なのでAIを使う際は、使いこなせなければならない。

 ちなみに、もし落語会の主催者がこの記事を読んでいるならば、僕がおすすめする、デザイン初心者でもそれなりのものを作れる方法がある。

 まずAI、例えばChatGPTなど、使いやすいもので構わないので、会の趣旨や詳細(日時や会場)を事細かに伝える。そして出演者の写真なども読み込ませ、「初心者でも作れる程度の簡単なデザインで、なおかつ洗練されていて、見やすい印象を与える落語会のチラシを作ってほしい」などのニュアンスを伝えてみてほしい。そうすると、そこまで凝ってはいないけれども、綺麗で見やすい、プロの仕事のようなデザイン案を生成してくれると思う。

 しかし、その画像をそのまま印刷したり、そのままSNSへ流したりすることは、おすすめしない。最近はかなり少なくなったとはいえ、誤字があったり、読み込ませた出演者の写真が生成の過程で別人になっていたりすることもある。

 何より、AIが作ったものには、まだやはりAIが作った独特の雰囲気が漂う。さらに、後から何か少し修正したいと思っても、自分の手で自由に直しづらいという問題もある。

 なので、そのAIのデザインを「手本」として使い、自分の手で、そのデザインを真似たチラシを作ってみてほしい。正解が目の前にあるならば、案外難しくないし、時間もそこまでかからない。それでいて、プロが見ても納得できるようなデザインへ近づけることができる。

 さらに、後から変更点が出ても、演者の顔が勝手に変わることもなく、内容だけを簡単に修正できるし、印刷用データとしても、より綺麗なものを用意できる。

 また、もしデザインに使えるソフトがかなり限られているなら、「自分はこのソフトしか使えません。このソフトでも作れる範囲で、見やすく、綺麗で、プロの仕事のようなデザインを……」と追加してAIへ頼めば、ある程度は反映してくれる。

 結局、自分で作ることには変わりない。しかし、これまで何の手本もなく、独自の感覚だけで素人が作っていた場合と比べれば、見違えるほど良いものになると思う。