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第十二話 「荒れるチラシ」

「令和らくご改造計画」

#4

 ただし、掲載内容についてはAIもほとんど助けてくれないので、そこはユーザー目線でよく考えるしかない。

 その内容の一つとして真っ先に頭に浮かぶのが、予約方法である。落語を聴き始めたお客様に聞いてみると、この受付方法を問題視している人が多い。

 予約受付といえば、現代においてはやはりスマートフォン一台で便利にできる時代だ。映画館も、コンサートも、飛行機も、大概はそうである。わかりやすさはさておき、オンラインによる自動受付が、もうこの時代の基本になっている。しかし、落語会はどうだろうか?

 中小規模の会に限って言えば、未だにメールによる予約受付のみ、というものも少なくない。これも、はっきり言えば、少し信用を下げている。そういったいわゆる「手作り感」は、初見のユーザーには抵抗を生む。なので、できれば外部の予約サイトやフォームとして予約用のURLが準備されているほうが、予約する側に安心感を与えるとは思う。

 ただし、メールで受け付けること自体はそこまで悪いわけではない。問題なのは、時々乱暴にも、何の説明もなくメールアドレスしか書かれていないことがある。ただ一言【予約はコチラ! xxxxx@gmail.com】といった具合だ。

 これでは、若い層などは特に「いったい何を書いて送れば良いのだろう」と、不安に思う人も出てくる。丁寧な会であれば、「氏名・人数・公演名を書いてお送りください」などと案内が添えられているので、それならばそこまで問題はないように思うが、しかし実は、そのメールアドレス自体にも気を配ってほしい。

 例えば、明らかに個人で普段使いしているような携帯会社のメールアドレスだったり、急ごしらえで作ったようなGmailだったり。やはり「手作り感」があると、気になる人は、気になる。もちろん、それで予約が受け付けられないわけではない。ただ、お客様から見た時の信用という意味では、やはり少し不利になるだろう。

 必ずしも独自ドメインを取得したり、フォームを作成しろとは言わないが、@より前の部分が明らかに個人名だったり、ニックネームだったり、自分が応援している落語家の名前の入ったアドレスなんかも見かける。

 どんなアドレスだろうが自由だが、その一方で「このイベントは素人が開催しているんだ」「大丈夫だろうか」という印象を一瞬で与えていることだけは、気が付いていてほしい。こういった「手作り感」の見える会は、初めて行く人に対するハードルを地味に、しかし確実に、高くしている。