NEW

〈書評〉 笑点出演者其俤 三〇〇〇回の記録と余禄 (神保喜利彦 著)

「芸人本書く派列伝 オルタナティブ」 第15回

1976年の『笑点』

『笑点』1966年5月15日の放送第1回で落語を演じたのは司会の立川談志自身で、当時の十八番であった「源平盛衰記」をかけている。番組のもう一つの目玉として、談志は柳家金語楼と対談している。

 ある程度の年齢の方はご記憶だと思うが、昭和期の『笑点』では、演芸以外にもう一人ゲストが登場するのがお楽しみの一つでもあった。演芸家だけではなく、毎回各界の著名人が登場する。時に意外すぎる人選もあり、日曜の夕方に新鮮な驚きを味わうことができた。予定調和、長寿番組ゆえのマンネリズムという印象で見られることの多い『笑点』だが、かつては文化的にもかなり尖鋭的な内容だったのだ。

 談志時代に対談コーナーは「談志交遊録」と名前が変わり、二代目・前田武彦が司会に就任して「なんでも入門」となる。三代目の三波伸介時代もこのコーナーは継続しており、私もこども時代に毎回楽しみに観ていたという記憶がある。

 ぱっと開いたページから出演者を抜き書きしてみる。1976(昭和51)年10~12月期のものである。


10月3日 親子落語 柳家小さん・柳家三語楼 / 珍芸玉乗り・江川マストン、 10月10日 漫才 春日三球・照代 / シャンソン我が人生・高英男ほか、 10月17日 モダンカンカン / おんな白虎隊・東山温泉芸姑連、 10月24日 ツービート / 鶴亀松竹梅ダルマ・渡辺半次郎親子、 10月31日 落語 柳家小さん / ぼうどびる人生・トニー谷、 11月7日 落語 柳家小さん / 珍楽器エレキ手風琴入門 河内浄・丸目狂之介、 11月14日 柳家小さん傑作選 / 男の魅力・フランソワーズ・モレシャン、 11月21日 柳家小さん傑作選 / 電動パチンコマル秘必勝法・振井考侑ほか、 11月28日 桂米朝傑作選 / 江戸情緒酉の市・吉田秀男、 12月5日 桂米朝傑作選・笑点暦楽屋ばなし・橘右近・左近、桂米朝傑作選 / 哀愁の口笛・安田潤、 12月19日 桂米朝傑作選 / 唄うタップダンス・中野ブラザース、 12月26日 三遊亭圓生特選落語 / 全国お雑煮自慢・神田川俊郎