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師匠、もうヨーグルト食べたくないって言ってたよ

「かけはしのしゅんのはなし」 第14回

 自分の師匠以外にも、お世話になっている師匠方へお渡しに回りますが、何より大事なのは、「必ずその方のご自宅に伺って、直接お渡しをすること」。

 もちろん、事前に予定を伺っているわけではありませんから、留守の時もあります。だからといって、かつて森進一さんが「おふくろさん騒動」の際に、報道陣を連れて川内康範先生の自宅に謝罪に行き、留守だからと玄関のドアノブに虎屋の手提げ袋を掛けて帰ったような、そんな不調法をしてはいけません。留守だったら、出直すしかないのです。

 ですから事前に『東京かわら版』やホームページなどで、師匠方のスケジュールをしっかり確かめてから伺います。

 そして、好物ゆえの罠と、センスの問われる品物選び。どういった品物をお渡しするかというのも、腕の見せ所であり、センスが問われます。

 大概は、お弟子さんに「師匠の好物や気に入っているもの」をリサーチします。それを持っていけば間違いないと思いがちですが……実は「好物だからこそ難しい」という罠もあります。

 例えば、ヨーグルトが好きな師匠がいたとします。「何でもいいか」といえば、そうではなく、無糖が良かったり、特定のフルーツ入りが良かったり、低脂質だったりと、好きだからこそこだわりが強いものです。

 さらに、好みの種類が分かったとしても、別の人が同じようにお弟子さんにリサーチしていれば、完全に品物が被ってしまう可能性があります。いくら好物でも、毎日のように大量に食べていたら、流石に数日で飽きてくるでしょう。