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サッカーワールドカップから人が興味を持つキッカケを考えてみた

「ピン芸人・服部拓也のエンタメを抱きしめて」 第14回

出会いが変える未来

 少し前、某YouTuberがSNSをキッカケに、落語家の師匠と8月に落語会(東京・明治座)に出演する流れとなった。

 ニュースでも多く話題になり、賛否を呼んだ。チケットは、即完だそうで凄いことだと思う(明治座のキャパは、約1400席)。一人のYouTuberが異ジャンルに片足のつま先を突っ込んだら、とんでもなく話題になる。

 SNS上では、たくさんの賛否意見と「落語」という言葉が飛び交う。私は、なぜか羨ましく思った。人の会話やSNSの話題、ニュースなどで、漫才の大会「M-1グランプリ」に比べて、ピン芸の大会「R-1グランプリ」や、コントの大会「キングオブコント」は話題にならない。それくらい、つい話題にして気になってしまう事象。

 炎上を含めて盛り上がったのは、YouTuberという、ここ約10年で世間に浸透した職業と伝統芸能という掛け合わせ。意外性、エンタメ性。

 空想の話だが、大谷翔平、イチロー、本田圭佑、玉置浩二、米津玄師、中島みゆき、浜崎あゆみ、宮崎駿、ひろゆき、くまモンが、そんな試みをしたら炎上するのかな?と思ってしまう(あ、ひろゆきさんは炎上しそうですね! くまモンは未知!笑)。

 一応、お伝えしておきますが、私は「演芸ジャーナリスト」でもなんでもない!(出た、ジャーナリスト! 4回目! くどい!)

 私は格闘技も大好きで、「ブレイキングダウン」などのYouTube企画でも話題を呼んでいる人気選手、朝倉未来(あさくらみくる)選手が所属している「格闘技団体・RIZIN(ライジン)」の前身「格闘技団体・PRIDE(プライド)」の大会を何度か観に行ったことがある。

 プロレス、空手、柔術、キックボクシング、コマンドサンボ、レスリングなど、異種格闘技戦で、最強を決める総合格闘技イベントに、2002年、柔道界からオリンピック柔道・金メダリスト・吉田秀彦さんが参戦した。

 基本的にパンツ一丁で闘う試合の中で、柔道着を身にまとい、殺気剥き出しの外国人選手と殴り合う姿に、私は狂喜乱舞した。おそらく、柔道界の人も、当時、興味を持ってなかった人も試合を観たことがあるだろう。

 2010年頃まで、日本最大の格闘技ブームで、大晦日(最大3局)はもちろん、地上波では年に数十回、いろんな大会がゴールデンタイムで放送されていた。それらを契機に格闘技を始めた方も多いと思う。

 実際、朝倉未来選手が出場するだけで、会場チケット・配信の伸びが大きく変わるらしい。格闘家の彼のYouTube活動がキッカケで、彼のファンになり、格闘技ファンになった人も多いだろう。

 何が言いたいかというと、某YouTuberに対して、吉田選手や朝倉選手ほど、私は熱狂できないが、賛否ある違うジャンルと交わることで、人の興味や新しい何かが生まれる可能性が上がるのではないだろうか。某YouTuberと某落語家の師匠の件は、賛否があっていいと思う。その賛否が日常的に話題になり、人のアンテナに引っかかる。

 大谷翔平選手の活躍は、連日のニュースで、情報アンテナも打球も飛ばしまくっているから、目に、耳に入ってくる。気になって、気づいたら興味を持って、つい観ちゃうみたいな。だから、その話題性を絶やさないことが大事で、誰かのアンテナに引っかかるように動き続けて、来た時に満足させるのが、自分(演者)の仕事だと思う。

 一応、お伝えしておきますが、私は格闘技ジャーナ……(いい加減にしろ!)