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情熱に出会い、魂を語る 神田紅(中編)
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第45回
- 講談
モンローに宿した魂
―― 『マリリン・モンロー』はいかがですか。
紅 大好きな作品です。はじめは1992年(平成4年)に立川談志師匠から、これやってみろ!とカセットテープを渡されたところから始まるんです。
それは師匠のモンロー談義のような内容だったんですが、たまたま新聞社の知り合いがいて、段ボールいっぱいの記事を持ってきてくださって、彼女がインタビューに答えたものを繋ぎ合わせて「モノローグ講談」を作りました。「私の名前はマリリン・モンロー」っていう一人称の始まりで。
これがオードリー・ヘップバーンになると、優等生だから記事を集めたら決まりきった答えしかしていない。「あなたの好きな作品は?」「全部です」って。自分の息子には『尼僧物語』が好きだったって答えているんですよ。
―― う~ん……。私はヘップバーンは『ローマの休日』に尽きてしまうと思っているんで……。
紅 『ローマの休日』に尽きますよね。あとは『パリの恋人』。タイツを履いて、フレッド・アステアとも踊っています。
―― ヘップバーンが初めて臨んだミュージカル映画ですね。
紅 『マリリン・モンロー』というのは、女性講釈師としてどうしても演じてみたい存在だと思ったんです。「私の名前はマリリン・モンロー」と言いながら出てきて、その人生をモノローグで語っていく。一人芝居みたいな講談。
『滝の白糸』もこの間、改めてかけてみたんです。以前は立って動いてやる場面があったんですが、膝が悪いので釈台の前に座ったままで、それはそれでまた新たな感触をつかめて、原文を読むわけですが、お客様から家へ帰って泉鏡花(いずみきょうか)を読んでみますとおっしゃっていただいて、やっぱり『白糸』もいいなあと思ったんです。
師匠から稽古をつけてもらった時、「泉鏡花は原文を語ると講談だよ」と教えてくれたんです。鏡花は『南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)』が好きだったこともあって講談好き、文章を書く時にもリズムを大切にしていたと言います。
次回の〈後編〉では、神田紅が語る芸の道、人を育てる難しさ、そして師・二代目神田山陽への変わらぬ思いに迫る。弟子たちへの愛情や、悩みながら歩む日々、身体の変化と向き合いながら挑み続ける講談への情熱。高座の華やかさの裏にある、一人の芸人の素顔が明かされるインタビュー。
(文中、敬称略)

▼神田紅(協会員紹介 日本講談協会 オフィシャルサイト)
▼神田紅オフィシャルウェブサイト
▼神田紅 X
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池袋演芸場 8月中席 夜の部
神田紅 主任
- 日程:
- 2026年8月13日(木)、14日(金)、15日(土)
- 夜の部(16:45~20:30)
- 会場
- 池袋演芸場
- (豊島区西池袋1-23-1 エルクルーセ)
- → Googleマップ
- 出演:
- 神田紅(主任) ほか
- 料金:
- 一般 3,000円 学生 2,500円
- 小人 1,800円 着物 2,500円
- 六十五歳以上 2,500円

浅草演芸ホール 8月中席 昼の部
吉例 住吉踊り
- 日程:
- 2026年8月11日(火)~20日(木)
- 昼の部(10:30~16:20)
- 住吉踊り 15:30
- 会場
- 浅草演芸ホール
- (台東区浅草1-43-12)
- → Googleマップ
- 出演:
- 古今亭志ん彌、春雨や雷蔵、
- 古今亭菊春、三遊亭円王、
- 初音家左橋、三遊亭𠮷窓、
- 三遊亭歌る多、古今亭菊千代、
- 三遊亭とん馬、神田紅、
- 宝井梅福、立花家橘之助 ほか
- 料金:
- 大人 4,000円 学生 3,500円
- 子供 2,500円

第18回 神田紅独演会
- 日程:
- 2026年11月27日(金)
- 開場 18:00・開演 18:30
- 会場:
- 曳舟文化センター
- (墨田区京島1-38-11)
- → Googleマップ
- 出演:
- 神田紅
- ゲスト:田中傳十郎(歌舞伎囃子笛方)
- 料金:
- 4,000円(全席指定)
- ご予約:
- 株式会社クロスポイント
- 電話 → 03-3405-4990
- (平日11:00~17:00)
(8月11日配信予定の〈後編〉へ続く)
こちらもどうぞ。神田紅先生の姉弟子・神田陽子先生へのインタビュー(2025年9月 配信)
―― 瀧口雅仁『釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編』連載一覧
神田紅先生の四番弟子・紅純さんが思い出の味を綴ったエッセイ(2025年12月配信)