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〈書評〉 たぶん、僕のジャム。 (金子学 著)

「“本”日は晴天なり ~めくるめく日々」 第14回

〈書評〉 たぶん、僕のジャム。 (金子学 著)

中学校を舞台に笑いが連発する短編コント小説集!

笑福亭 茶光

執筆者

笑福亭 茶光

執筆者プロフィール

うしろシティ金子という男

 元「うしろシティ」の金子君が児童書を出版した。

 うしろシティは、同じ松竹芸能所属で苦楽を共にした仲間だ。仲間ではあるが、お笑い界での実績は雲泥の差がある。漫才師として大会などで結果を出せなかった我々とは違って、うしろシティは数々の賞を受賞し、キングオブコントの決勝にも三度進出している。

 解散の理由は様々だが、うしろシティは人気も実力も陰りを見せぬまま突如、解散してしまった。本人には言えないが、私は正直、未だにもったいないと思うし、また二人のコントを見たいと思うファンの一人でもある。

 「今度、子供向けの短編小説を出すんだ」

 久しぶりに会ってお茶をしたのが、ちょうどこの小説の執筆中だった。私は深い考えもなく、「コント作ってたし、短い話作るんは、上手いんちゃうん?」と、口にしてしまった。

 「コントをそのまま文字にしたら、滑ってるみたいになるんだよ」

 この男はほんわかしたゆるい雰囲気をまとっているが、見た目とは裏腹に、舌鋒鋭い油断できないおじさんだ。

 実績を見れば当然のことだが、お笑いの解像度がとにかく高い。面白いことを見つけて、それを面白いこととして見せる技術がすごく高い。