霊んメイカー

「マクラになるかも知れない話」 第十二回

霊んメイカー

題字:三遊亭萬都

三遊亭 萬都

執筆者

三遊亭 萬都

執筆者プロフィール

百年先のひみつ

 こんにちは、三遊亭萬都です。

 好きなアンパンマンのキャラは「はるさめさん」です。

 今年の夏はどうも暑くなるのが遅かったですね。梅雨寒が長く残ったのとダブル台風のせいでしょうか。

 あんまり暑くなるのが遅かったせいか、仕事で春風亭一花姉さんに会ったとき、「暑いねぇ、夏みたいだねぇ」と言われたのですが、7月15日だったので、“みたい”も何もストレートに夏でした。

 一花姉さんは9月から真打のお披露目が始まりますので、準備でお疲れだったのでしょう。みんなでお披露目に行きましょうね。

 さぁ、今回のテーマは、「幽霊」。

 夏ということでね。怖い話についてですが、僕はもともと幽霊全く信じてない派でしたが、今は「なんかあるだろう派」です。

 「なんかあるだろう派」とは、どういうことか。

 これだけいろんな人が「見た」とか「感じた」とか言うということは、“なんかあるだろう”と。「全部、気のせいでした」と言うことはなかろうと。

 「疝気の虫」という落語がありまして、“疝気”という病があるけれども、何でこんなことが起こるのかよくわかんないから、もしかしたら疝気を起こす虫がいて体の中でいたずらをしてんじゃないか、というような話ですが、この話の原型の初出が1768年(明和5年)。そういう現象自体は確認されているけども、原因がわからないから空想しているわけです。

 んで時代が進んで、いろんなものが解明されて、だいたい1898年(明治31年)頃にウイルスというものが見つかって、“こうこうこういうわけで疝気は起こってました”ということがわかる(だいたい合ってるよなと思う)。

 幽霊だの怪奇現象だのというものも同じようなことだと思うのです。

 今、我々が幽霊だの怪奇現象だのに遭遇したときに、ここは昔こんな恐ろしいことがあってとか、先祖供養が足りんとか、あの世だなんだといろんなことを考えているのが、「現象自体は確認されているけども、原因がわからないから空想している」状態なのではないかと。

 きっと100年くらい後になって2026年の人類には発見し得ない物質とかが見つかって、こういうわけでした!となるわけです。