2025年6月のつれづれ(浪曲と地歌舞伎競演、その他さまざまな挑戦)
月刊「浪曲つれづれ」 第2回
- 浪曲
杉江 松恋
2025/06/09
新たな挑戦者たち
また手前味噌になって恐縮だが、最近になって新たな原作の浪曲化が盛んになっている。上にも挙げた真山隼人は「じゃりン子チエ」のほか、7月19日・北区王子北とぴあホールを皮切りに京極夏彦原作『巷説百物語』の浪曲化に挑む。

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その前週には、天中軒すみれが広沢美舟の三味線に助けられながら、夢枕獏『陰陽師』を浪曲化する。私は浪曲の伝統や芸の構えはそのままに、客層や演じられる題材を拡げる〈Rokyoku Extended〉を提唱しており、できるだけこの流れに助勢していきたいと考えている。
関西の浪曲親友協会でも、京山幸太が5月25日の新世界ZAZAにおける独演会「京山幸太 爆誕」から『源氏物語』浪曲化に挑戦し、手始めとして「空蝉」を口演する。浪曲は過去のもの、高齢者が楽しむもの、という通念をどんどん打ち壊していってもらいたいと思う。
そう考えながらこの原稿を書いていたら、最後に素晴らしいニュースが飛び込んできた。東家三楽門下の東家千春が、なんと美内すずえ原作『ガラスの仮面』を浪曲化するというのである。もちろん原作者に許諾をとった正式な公演で、その記念の会が7月21日に東京・アートスペース兜座で行われることが発表された。13時開演、曲師は千春と組むことも多い沢村理緒である。前読みとして玉川き太、曲師・玉川さと。
東家千春は、もともとコントなど別分野で頑張っていた人だが、2018年に入門し、2023年に年季明けを果たした。キャリア7年目にして、これが最初の大勝負となる。これもぜひ満席にして若手の挑戦を応援してあげていただきたい。予約は下記のリンクまで。
東家千春、「おそろしい子!」と言われますように。

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▼ガラスの仮面浪曲会 チケットの購入・予約(TIGET)
(以上、敬称略)
(毎月9日頃、掲載予定)
前回(第1回)はこちら
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