NEW

第十一話 「塀の中」

「令和らくご改造計画」

#6

 面会時間が終わる。

 でん吉は立ち上がった。そして帰り際、ほんの一瞬だけ、こちらを振り返った。その時だった。

 でん吉の目が――真っ黒に見えた。

 ぞくり、と背筋が冷える。しかし次の瞬間には、元通りだった。気のせいかもしれない。僕はそう思うことにした。

 その後、でん馬師匠とも別れ、帰路についた。