NEW

2026年10月のつれづれ(玉川祐子104歳を祝う会、注目の浪曲公演)

月刊「浪曲つれづれ」 第18回

未来へ続く浪曲の道

 10月の浪曲会で注目したいのは、玉川太福の参加しているソーゾーシー・ツアーである。太福が落語芸術協会の落語家である春風亭昇々、瀧川鯉八、落語立川流の立川吉笑と組んでいるユニットの公演で、新作一本を繰り返しかけて磨いていくという狙いもある。昨年までは、SNSでの感想はお断りだったのだが、今年はそれが解禁になるなどの変化もある。

 メンバーは一応上記の通りなのだが、太福の相三味線である玉川みね子もその4名以上に観客からは愛されている。今回の公演も「玉川みね子芸歴50周年おめでとうツアー」と銘打たれることになった。10月15日の宮城・仙台市シルバーセンター、10月18日の福井・田原町ミューズと続き、10月25日の愛知・中電ホールにて千穐楽となる(なお、大好評につき、大千穐楽として11月7日の東京・高円寺2の追加公演も決定している)。

 それ以外の公演では、10月18日に大阪・山本能楽堂で開催される真山隼人・沢村さくらの「浪曲あらしのよるに」公演に注目いただきたい。児童文学作家・きむらゆういち作、あべ弘士・画で親しまれ、過去に多くの他メディア化も実現している作品の、初浪曲化である。11月23日には北区・北とぴあ飛鳥ホールでの東京公演も予定されている。隼人・さくらが進めている文芸浪曲路線が絵本に初挑戦することになる。どのような融合効果を生み出すことか。

 また、11月21日には、話楽生Webでも連載に参加している関東浪曲界のベテラン・東家一太郎と東家美のコンビによる「一会」が13時より浅草木馬亭で行われる。「19年目の恩愛」と副題にあるが、年に1回のペースで開催してきた二人の大事な会である。毎回満席になるので、こちらもご予約はお早めに。ゲストとして漫談の猪場ぽん太、講談師の田辺凌天が出演予定である。

(以上、敬称略)

(毎月9日頃、配信予定)