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上方講談の伝統を未来へ繋ぐ、継承者にして開拓者 旭堂南華(中編①)

「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第35回

善悪は必ず報われるという信念

南華 やっぱりね、今時じゃないんですよ、その終わり方が。昔であれば、主君のために子どもの首を打つとか、そんなんはよくあります。でもそこに共感があんまりない。歌舞伎でも多いけど、私はそういうのが好きでないんです。子どもは自分の所有物という感覚ではないですか。それがちょっと嫌なんで、『シン・傾城阿波の鳴門』はそういう終わり方にしたんです。やっぱり女の人にはウケますね。

南華 共感されますね。やってて面白かったです。

南華 まだ行ってないんですけど、(神田)陽子先生に「牡丹燈籠」の『栗橋宿』(くりはしじゅく)をつけてもらいたいんですよ。今度お願いしようと思っています。

南華 一回ね、文学座が新宿のサザンシアターで『牡丹燈籠』をやった時に、陽子先生の同期の方(富沢亜古。2025年9月の神田陽子インタビューに登場)がお峰の役で出るのと、陽子先生がトークゲストで出るから見に来る?と言われて、連れて行ってもらったんです。その時の芝居が面白かったから、あれを習いたいなあと。『お札はがし』は、陽子先生に習ってよくやってるんですけど、その続きをやりたいな思うてます。

南華 因果応報な話がまた好きなんです。『桜姫全伝曙草紙』(さくらひめぜんでんあけぼのぞうし)とか『復讐奇談安積沼』(ふくしゅうきだんあさかのぬま)とかを続き読みでやっていたんですけど、そういう“悪には悪報が、善には善報が。今はまだ来ないのは、今がその時じゃないから”っていうのが好きなんです。絶対やったことは返ってくるよという話がね。

(以上、敬称略)

旭堂南華(なみはや講談協会 公式ホームページ)

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(5月2日配信予定の中編②に続く)