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「継続は力なり」ではない

「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第13回

我ながら、あっぱれ見事

直前の生配信でもお知らせし、初の長期休みにウキウキし

今までのネタのオーバーホール、新ネタ作り、本を3冊は読んで

ジムに行けない間は自宅で腕立て伏せ、寄席でかけるネタを一新する。

2週間の休みを有意義なものにするためにさまざまな計画を立て

8月4日から僕は2週間の長期休暇に入った。

結論から言うと、この2週間の休みをとって本当に良かった。

ここまで完全な休みを取ると気力が満ち溢れてくる。

体は44歳のおじさんなので、すぐ疲れてしまうのは仕方ないけど

ここまで休むと流石に働きたくなる。

休みたいという気持ちが起こらなくなる。

やはり人間、休みを取るというのは大事なことなのだ。

ただ僕は、この2週間

まっっっっっったく何もしなかった。

「今までのネタのオーバーホール、新ネタ作り、本を3冊は読んで、ジムに行けない間は自宅で腕立て伏せ、寄席でかけるネタを一新する」

生配信で視聴者の皆さんの前で堂々と宣言したにもかかわらず

一回もネタを稽古せず、ノートを開くこともせず、家の積み本の上に溜まった埃を払いもせず

ジムに行かず2キロ太り、SNSをいっさい開かず、寄席のことすら考えなかった。

ここまで綿密な計画を練りながらも、何一つ手をつけなかった自分の潔さに拍手すらしたくなる。

我ながら、あっぱれ見事な計画倒れだ。

小学校の時に、24時間の円グラフで書かされた「夏休みの計画」。

作った時は、分刻みのスケジュールを計画しながら

書いた紙をすぐになくしてしまい、作り直し。

「寝る」以外のスペースを「夏休み」と書いて提出したことを思い出した。

その計画表なら誰でも達成できるやろ……。

だいたい僕だけでなく、落語家という奴らは

ルーティンや計画的に物事を進めるのが苦手だ。

寄席の出番で、同じところに同じ時間に毎日通うだけでも

ストレスを感じるという。

出番がないなら、ないで文句を言い

あったらあったでストレスを感じる。

ろくなもんじゃない。

その代表格が僕なのかもしれない。

3日目の「枯れた」

物事を習慣化するということは、子供の頃から知らず知らずのうちに訓練させられていたはずだ。

円グラフの計画表もその一つ、朝顔の観察日記もそうだろう。

朝顔なんて大した変化はないだろうが、今考えてみると毎日観察することで物事を習慣化するためにあるのだと思う。

小学1年生の夏休みの宿題で出された時、初めはやる気があったのだけど最初の2日くらいで飽きてしまい

3日目には「朝顔は枯れた」として書き終わろうとしたのだが、母親に見つかりこっぴどく怒られて

最終的に母の実家に帰省する2週間、近所のかしこのお兄ちゃんに全て丸投げすることになった。

帰ってきて、かしこのお兄ちゃんが書いた朝顔の観察日記を見て僕は愕然とした。

色鉛筆でめちゃくちゃ立派に彩られ、綺麗な字で書かれた観察日記を見て僕のやる気は完全に失われた。

「こんな立派にせんでええのに……」

今の僕の力では、この観察日記を超えることは絶対にできない。

やっても無駄。

そう思うとやる気なんて起こるわけがない。

それ以来、観察日記は書くのをやめてしまった。。。