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6月26日は、露天風呂の日 →全裸のおじさんに囲まれた“おじさん”を見つめる男の苦笑

「エッセイ的な何か」 第13回

 しかし、なぜ日本全国、同じような物言いなのか。

 ひょっとしたら「全国露天風呂協会」みたいなのがあって、その会議の中で意見が出され、「『葉っぱさんや虫さんが温泉に入りに来る』という表現はどうでしょう?」などと提案し、「良いねー、チミ! それ採用!」と、オフィシャルに決まった定型文なのかもしれない。……まあ、勝手な想像ですが。

 ついつい、どうでもよいことを考えてしまう。あまりにも露天風呂は、あの文体の看板だらけなので。

 ……えっ? そもそもそんな看板を見つけたことがない? おかしいなぁ。個人的なイメージだと、行く先々に設置されている気がするのだけれど。

 まあ、露天風呂の思い出も沢山あるのだが、これから書くことは、偶然にも先月の続き物になってしまうことをご了承いただきたい。何のことやら、という方は前回の記事をご参照ください。

 栃木に行って駅のロータリーで酒盛りをしていたところ、カラスに襲われた僕と友人のおじさんは、厄払いにスーパー銭湯に行こうということになった。飲酒時に露天風呂……。いちばん致死率が高い組み合わせだが、皆様は決してマネをしないでいただきたい。

 そのスーパー銭湯には、少し変わった露天風呂があった。「寝湯」という、平べったい所に横になり、背中に接する部分に熱めのお湯がチョロチョロ流れているという代物。“お湯に浸かる”というより、“寝ている床が暖かい”というイメージ。

 これならば心臓の負担は軽かろうと、おじさん、真っ先にこの寝湯へ。そして野比のび太も顔負けというほどの速度で眠りに落ちる。口を大きく開けて微動だにしないので、ちょっと怖い。

 まあ、お湯に浸かっている訳でもないし、水深5ミリ程度だ。溺れ死ぬこともなかろう。

 こちらは入りたい風呂をあらかた堪能し、再び様子を見に行くと……まだ寝てる! まったく同じポーズで! ぐっすり過ぎだろ!

 疲れているのだろうか。寝かせておいてあげるとしよう。

 目が覚めたら、勝手に起きてくるだろうし。