NEW

6月26日は、露天風呂の日 →全裸のおじさんに囲まれた“おじさん”を見つめる男の苦笑

「エッセイ的な何か」 第13回

 休憩室に置いてあった漫画(ブラック・ジャック)を読み耽り、2時間半。全然、戻ってこないな……。

 さすがに心配になり、再び浴室を抜け、屋外の寝湯コーナーへ。

 ……あれ!?

 な、なんか人だかりができとる! おじさんが横たわっていると思われる周りに、さらにおじさんたち。全員全裸。なんというシュールな光景。

 慌てて近づくと、最初眠りについた時と少しも変わらず、口を全開にして寝ていた。あまりにも微動だにしない熟睡っぷりに、「あれ? これひょっとして……」と危惧した人たちが集まっていたのだった。

 「ちょ、ちょっと! いい加減起きてくださいよ!! 皆、見てますよ!!!」
 「へっ……ん……ん!! 何コレ!?」

 状況が飲み込めていないようだ。確かに、気持ちよく昼寝して、目が覚めたら全裸のおじさんたちに取り囲まれていたら、恐怖以外の何物でもなかろう。

 「いや、熟睡し過ぎて、死んだと思われてたんですよ。店員さんまで来てます」
 「えっ!? そうなの? いや、すみません、生きてます……」

 と、平身低頭して更衣室に逃げ込む。

 「そういえば俺、身体洗ってから、ケツのほう半分しか湯に入ってない」

 確かに、見ると後ろ半分だけ真っ赤にのぼせており、日焼けした“びんぼっちゃま”みたいになっている。3時間近くも滞在して、前半分は全く湯に浸かっていないという人も珍しい。

 まあ、無事ではあったが、飲酒後の露天風呂、ダメ、ゼッタイ! 寝湯以外ならなおさら。僕も気をつけます。

 露天風呂で、葉っぱさんよりも、虫さんよりも、おじさんがいちばん浮いているのが始末に負えない……。

「二代目 三笑亭夢丸 事務局」公式ブログ

https://ameblo.jp/bakajimukyoku/

新・垂れ流し日常報告(ブログ)

https://yumekichi0519.blog.fc2.com/

(毎月19日頃、掲載予定)

前回はこちら